
2020年08月14日 / BLOG
こんにちは。公認会計士の金森俊亮です。本日は万年筆の選び方について書いていきます。
万年筆を買おうと思ったけど、どうやって選んでいいかわからない方に選ぶポイントを書いてみました。
万年筆を初めて買う方に読んでいただけると幸いです。
目次
万年筆は、ペン先の材質によって柔らかさによる書き心地は大きく変わります。
一番安いものはペン先が鉄になっています。その次以降は、金が含まれているペン先になっていきます。
金の含有量によって、ペン先の柔らかさが変わっていきます。
柔らかさは、鉄<14金<18金<21金の順番になります。
私が保有している万年筆は18金のものがほとんどです。18金のペンは本当柔らかくて、滑らかに書くことができます。
初めて買ったパイロットの万年筆は14金でしたが、少しカリカリとした書き心地です。もちろん14金の方が好きという方もいますので、好みの問題になりますが個人的には、18金のペンに触ってみてもらいたいと思います。
21金はセーラー万年筆等、一部のメーカーが出しており、私自身は試してみたことはないものの、柔らかい書き心地なのだと思います。
18金を試してみて、より上の含有量を目指してみるというのもいいかもしれません。
万年筆メーカーは、パイロットやセーラーに代表されるような日本製と海外製(モンブラン・ペリカンのドイツ、パーカーのアメリカ等、色々な国で生産されています)に分かれます。
日本製は、日本語、特に漢字を書くことを意識して作られているので、細目であることが特徴です。
一方の海外製はアルファベットで書かれることが前提にあり、日本のものよりも太目であることが特徴です。
こちらは好みが分かれますが、私は太いペン先のほうが好きですので、ペリカンやモンブラン等のドイツ製をメインで使用しています。
左側が日本製、右側が海外製。上段がFの太さで下段がMの太さです。
ペンの太さも好みが分かれるポイントです。一般的に、ペン先が太い方が、インクの出が良くなるため、書いていて気持ちいいと思います。
ただし、太字だと小さい字が書きづらくなるので、手帳には使いづらいという弱点もあります。ここは用途に沿って決めると良いと思います。
ペン先の太さは、EF(極細)<F(細字)<M(中字)<B(太字)に分かれます。
私は、メインで持っているのがMです。私の使用用途は、ノートやA4の紙に書くことが多いため、大きめの字で書くことが多いからです。
インクの吸引方式も万年筆によって異なります。方式としては以下の3つになります。主に、手入れの手間とインクを貯蔵できる量が変わります。
カートリッジ方式は、使い切りのインクカートリッジを万年筆に差して使うものです。一番手間をかけずに使えます。
既にインクはほとんどないですが、インクの入ったカートリッジを差し込むことで使い始められます。ただし、インクの貯蔵量は少なめ。
コンバーター方式は、コンバーターというインクを吸うための機構を別途買い、それを万年筆に差して、インクを吸い上げるものになります。
コンバーターを万年筆に差し、上の黒い所を何回も押しながらインクを吸引します。インクの量は少なめになります。手入れの手間は、本体を外して洗浄できるので、吸引式よりもやりやすいです。
吸引式は、万年筆そのものにインクを貯蔵できるタンクがあり、万年筆のお尻のところを回して、吸引するやり方になります。
吸引式は海外製の高級万年筆では一般的です。貯蔵できるインク量も多くなります。私の保有しているペリカン、モンブランはすべてこの方式になります。吸引部分は取り外しができないので、手入れの手間は少し面倒くささがあります。
初心者の方には、カートリッジ方式が一番楽だと思いますが、インク量を比較すると、他の方式に比べ少し割高になります。
一番コストがかからないのは、吸引式になります。また、インクの吸引の儀式が好きという方もいますので、、万年筆に慣れてきたら、吸引式もいいかもしれません。
私は、パイロットの2本がカートリッジとコンバーターですが、それ以外は吸引式で、吸引式の方を好んでいます。
ここまで色々と書いてきましたが、最後は見た目が好き等、自分自身の直感でこの万年筆を使いたいと思ったものを買うといいと思います。
結局、万年筆を買っても、使おうというモチベーションが上がらなければ意味がありませんので、自身の直感に勝るものはないと思います。
ここまで書いてきたことは万年筆の基礎知識として頭に入れておいてもらって、その中で直感を信じるといいと思います。
デザイン性に富んだ万年筆等、この世界は本当に色々な角度から本体が作られていますので、自分自身にヒットしたものを買うといいと思います。
本日の記事は以上になります。
長くなってきましたが、明日も万年筆について書きたいと思います。明日はどこで買うかについて記事にしたいと思います。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。
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