
2020年09月16日 / BLOG
こんにちは。公認会計士の金森俊亮です。
本日は公認会計士試験に合格したら、大多数の方が買うことになる会計監査六法について記事にしたいと思います。
会計監査六法の使い方をメインに紹介しますので、会計業界に入られた若手の方で会計監査六法の使い方に悩まれている方の参考になれば幸いです。
まだ入社3年目程度で、監査現場において、会計処理で分からないことがある場合、必ず第一に会計監査六法で会計基準で確認する癖をつけましょう。
会計基準で確認する癖を作ることで、年次が上がっていったときに、調べものをする時間が激減します。
また、監査法人の先輩は、後輩への質問に対して基準の文言をしっかり使って回答をしてくれると、しっかり勉強しているなと思ってくれます。そのため、自身のレピュテーションも向上します。
また、会計基準はよくできていて、1項から流れを意識して作られています。そのため、会計基準を1項から読むと前後の繋がりや基準が言いたいことがわかるようになっています。
そのため、休日等、時間に余裕がある時に、各基準、第1項から流し読みをすることをオススメします。
各監査法人が出している解説書もよくできていて、会計基準で難解な箇所をわかりやすく説明してくれています。
しかし、解説本に頼るのは、あくまで基準を一読した上で分からない箇所を確認するために使った方が良いと思います。
また、上述したように基準の流れというのは、解説本ではあまり意識されていないかなと思います。
やはり会計士である以上、まずは基準をしっかり抑えた上で、より噛み砕いて理解するために、解説本を使用するのが良いと思います。
会計監査六法は重く、毎年買い替える必要もあります。
また、会計基準・適用指針に関しては、企業会計基準委員会のホームページにも無料でデータ化されていますし、それらを監査六法のように体系的にまとめてくれているサイトもあります。
そのため、会計監査六法を買わずにPDFで済ませているという方も増えているのでしょう。
この方法は、ある程度、会計基準に精通した年次になった方には非常に有用だと思います。
しかし、PDFの弱点は、ページをいったり来たりする際に紙よりも遅くなるというところが挙げられます。そのため、読んで基準の趣旨を理解するのは、少し難しいかと思っています。基準を理解するには紙が良いと思います。
若手のうちは基準の趣旨も含めて理解をしていくことを優先すべきだと思いますので、会計監査六法で基準をたくさん読んだ方が良いと思います。
PDFは、ある程度、会計基準を体系的に学び、どこに何が書いてあるか分かるようになってから手を出す方が良いのではないかと思っています。
本日の記事は以上となります。
当初は若手のうちに買うべき書籍について記事にしようと思いましたが、会計監査六法について書こうと思ったら、かなりの文字数になってしまったため、1記事として書きました。
若手のうちは学ばないといけないことが多く、大変ですし、会計監査六法の分厚さを見たらゲンナリすることも多いと思います。しかし、若手のうちにしっかり勉強をしておくと年次が上がった際に、実力が目に見えるように付いてきますので、ぜひヘコたれることなく勉強してもらえればと思います。
それでは次回の記事でお会いしましょう。
必要事項をご記入いただき、(送信)ボタンを押してください。
お問い合わせに関しては2営業日以内で返信いたします。