
2020年12月1日 / BLOG
こんにちは。公認会計士・税理士の金森俊亮です。
本日は、パブリックセクターに所属した際のキャリアについて記事にしたいと思います。
私は、監査法人のパブリックセクターの事業部に約9年所属をしました。自身のキャリアを振り返り、どういったキャリアを選択するのが、良いのか私なりの考えを記事します。
目次
公認会計士としての基礎は、監査を経験することで、土台が築かれます。そのため、現場主査を経験する入社から5年くらいは監査業務をしっかり行うのが良いと思います。
また、入社して、いきなり公的な法人の監査を100%やるのではなく、一般企業(株式会社)の監査も併せて実施することが、有用です。一般企業の監査は、最新の会計や監査基準に触れることができます。一般企業の監査を行うことは、一般企業の監査で得た知見を公的な法人の監査で役立たせることもできます。
公的な法人の監査を実施していると、一般企業ではどういう風にやっているかというのは、質問をいただくことがあります。その際に、これらの経験は有用なものになっていきます。
また、将来、監査業務だけでなく、アドバイザリー業務を実施するという観点からも一般企業の監査で得た経験は有用になっていきます。
一般企業の監査を経験すれば、内部統制構築に必要な知識であったり、民営化を実施する際(事業譲渡等)に作成する資料と似たようなものが見れたり、株式会社が取り組んでいる効率化を確認することでができます。昨日、紹介したパブリックセクターのアドバイザリーにおいて、役に必要な知識も一般企業の監査で蓄えることができます。
監査を5年くらい経験したら、自己分析を行い、このまま監査をメインでやっていくか、アドバイザリー業務も視野に入れるかを選択すると良いと思います。
もちろん、監査の道を極めるという選択肢もあるでしょうし、監査をやりつつアドバイザリーをやるというのもできるでしょう。
公的な法人のアドバイザリーは、一般企業の監査で得た知見を使いますので、両立できるのであれば、知識を蓄えつつ、即実践に生かせるというメリットもあります。
私はアドバイザリー業務を入社6年目に入った頃に開始をしました。入社5年目の終わり頃に、転職支援会社から、別の監査法人のアドバイザリー事業部への転職を勧められたからです。
ずっと監査ばかりやってきていて、慣れてしまった頃でした。現場主査も3年程やった頃です。この時は、アドバイザリー業務について、特に意識をしていませんでした。そのため、この勧めは、自身のキャリアを考えるいいきっかけだったと思います。
アサイン希望に、アドバイザリー希望と入れたところ、たまたま退職者が出るタイミングで、私が引き継ぐ形で公的な法人の経理サポートのような業務を実施することができました。
その後は、監査5割、アドバイザリー5割のような比重で業務を実施していきました。この転換は、私自身の中でもアドバイザリー業務を経験できて、非常に大きな出来事でした。
本日の記事は以上になります。
パブリックセクターは、監査もアドバイザリーもあり、非常に魅力的な事業部となっている監査法人がほとんどだと思います。
私自身は、入社当時にキャリアについて真剣に考えていたわけではありません。そういった中でも色々と経験し、業界の動向を気にする中で、自身の道が開かれていきました。
今後、会計士業界の動向も大きく変わっていくと思います。入社当時に思い描いていたキャリアに囚われることなく、柔軟に自身を変化させていき、キャリアを築いていければ良いと思います。
それでは次回の記事で会いましょう。
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