
2020年12月17日 / BLOG
こんにちは。公認会計士・税理士の金森俊亮です。
本日は、簿記の勉強を始めた方から、会計士試験の勉強をされている方までを対象に、簿記の勉強はどのように行うと良いか、私の体験談を基に記事にしたいと思います。
簿記の勉強は、ひたすら問題を解いて、体に染み込ませることが王道だと考えています。
簿記の勉強を行う際は、テキストと問題集を揃えて勉強をしていくと思います。
まずはテキストを読んで、内容を頭に入れることは重要です。しかし、テキストを読んでいるだけで、身に付く方はほとんどいないと思います。テキストは一回読んだら、後は問題集をひたすら繰り返して解きましょう。
問題文を読んだら、仕訳が思い浮かぶくらいまで練習すると良いと思います。
私は、今まで様々なSNSで、簿記の試験の日の後の受験生の方の書き込みを見てきました。その中で、一番多かったのは、簿記3級でテキストとテキストの問題をやって突入し、問題を目にした時に手が止まったというものです。
テキストは、それぞれの論点を解説したものです。簿記の問題の王道は、総合問題ですので、その形になっていないテキストだけで分かったつもりでいると本番は全く手が動かないという状況に陥ります。
簿記は、最終的に集計をして貸借対照表と損益計算書を作成することが目的です。そのため、簿記の試験でも総合問題が主役です。
総合問題は、簿記のテキストで勉強する、例えば減価償却費等の各論点を寄せ集めたものです。総合問題を解くことが各個別論点の復習にも繋がりますので、一番効率的です。
簿記2級までは独学でもいけると思います。簿記1級からは内容が複雑になり、誰かに解説をしてもらわないと、テキスト自体、読むのが難しいかと思います。
簿記2級までの独学においては、上述したように、総合問題をメインで解いていく勉強方法が良いでしょう。総合問題で練習をして、間違えた論点をテキストに戻って復習を行うというものです。この勉強方法が本番も想定できるため、王道だと思います。
なお、独学をする際に、一番の課題は、総合問題をたくさん用意できるかだと思います。これについては、問題集を複数冊購入し、何回も解き直すことが重要だと思います。可能であれば、大原やTACのような予備校で試験直前に行われる模試を受けるのも良いと思います。電卓を使う試験は、会場の雰囲気も通常の資格試験とは異なるため、現場の雰囲気を体験するのが良いでしょう。
私は、簿記3級から、大原に通って講義を受けて、勉強をしていました。それまでは、1年間くらい、試験も受けずに気が向いた時だけ、テキストを回して勉強をしていました。しかし、それでは試験すら受けないなと思ったので、通学にしました。
実際、通学してから、問題を解くことの重要性がわかりましたし、テキストで勉強していたことの意味が分かり、簿記がより楽しいと思うことができました。
通学してからは、ひたすら問題集を中心の勉強をしたので、簿記3級と2級は一発で合格ができたものと思っています。
本日の記事は、以上となります。
簿記の試験は、他の資格試験とは少し異なるものだと思います。テキストを読むだけでは、試験には太刀打ちができず、問題を解いて電卓を叩いた数だけ、頭に入っていく試験だと思います。
その意識がないままですと、勉強が遠回りになってしまいがちですので、この記事を少しでも参考にしてもらえれば幸いです。
それでは次回の記事でお会いしましょう。
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